このような状況に苦しんでいたときに起こった3つの事件が縁故採用を考えるキッカケになりました。
怒りと涙と感謝、縁故採用engitが生まれた3つのキッカケ
1.折込の営業担当社に怒り爆発
地元の主婦などを採用するケースが多いので、折り込み広告などで採用募集をします。 そうするといわゆる新聞折込の業者とのやり取りが増ます。これは当時のワンシーンです。私 「先週の折込、反応がゼロだったんですよ」 折込業者「あー、そうなんですね、、、」 「ところで今週はどうしますか?(笑)」 私 「…」

※当時の心象です。
新聞への折込を仲介するという彼らのビジネスは折込チラシの誌面を売るというモデルのため、 どうしても成果に責任を持たない、上記のような対応をされることが多かったです(あくまでも個人的な感想ですが) 現場のスタッフには、ヒトが足りない中必死に頑張ってもらっている中で、 こういった無責任な姿勢の担当に費用をかけ続けなければいけないという怒りで 日々、イライラしていました。 何よりも広告費という投資をしているのに、 実際は広告文面を決めたらあとは任せて終わり、祈るばかりという状況が どうしても納得いかなかったんですね。 これは折込以外でも基本的には同じでした。 さらに、もう一つのキッカケが人材紹介会社とのやり取りです。2.泣く泣くさらに涙の人材紹介サービス
私の会社はリハビリ系のデイサービスを経営していたので、 いわゆる医療系専門職を多く採用していました。 例えば、看護師・理学療法士・作業療法士・柔道整復師などです。 皆さんが接骨院や整形外科に行った際に、医師以外でリハビリを担当してくれる職種の人たち と言えばイメージが付くかもしれません。 こういった職種の方は、いわゆるWEB媒体や、折り込み広告では採用できません。 本人たちもこういった媒体から就職するものと思っていないんですね。 だいたい理学療法士で、全国に12〜13万人程度しかいないので、優秀なヒトは 転職を考えても、先輩や知り合いから引き合いが来て、一般の媒体などで転職を考えさえしない という状況です。 そこで、こういった方々を採用する際には、人材紹介サービスを提供する会社の力をお借りします。 それ以外になかなか解決策がないというところです。 そうすると、比較的タイムリーに人材を採用することができるのですが、今度はコストの問題が出てきます。 だいたい人材紹介サービスを使うと、年収の20%〜30%を手数料として、お渡しする契約になります。 例えば理学療法士の平均年収が勤務経験3年程度とすると400万円前後ですので、手数料は80万円となります。 これをその人材が入社した段階で支払わないといけないんですね。 そりゃ儲かるよ、という感じですが、さらに厳しいのが離職した際の条件です。 例えば、先ほどの人材が入社1ヶ月で離職したとします。 そうすると、80万の手数料が全額返ってくるかというとそういうことはなくて、 50%〜30%しか返ってきません。 紹介手数料80万円なら、例えたった1ヶ月で辞めてしまっても、30万前後しか返ってこないんですね。(例)年収400万円、紹介手数料20%の人材が紹介外車経由で採用→退職した場合

3.感謝、ヒトのつながりで救われる
最後のキッカケがこれです。 こういった専門職の方を採用することに四苦八苦したいたときに、 昔勤めていたヒトが再度就職したいという話が舞い込んできました。 詳しく聞くと、過去に会社で働いていて、ご家庭の事情で退職しなくてはならなくなった方が、 今の社員で友人だった人に、もう一度働きたいと相談したそうなのです。 直接言ってくれば良いようなものの、そのような回りくどいことをしたのには理由がありました。 当時その方が退職したのは、家族の事情で、かなり急な退職でした。 仕事の態度や能力も高かったため、会社としては引き止めたかったのですが、 ご家庭の事情ということでは仕方がありません。 社内の他のスタッフにも調整頂き、なんとか現場が回るように対応した記憶があります。 こちらとしては、大変だったけれど、仕方ないねと考えていたのですが、 本人とはしては、「本当に申し訳ないことをした」「迷惑をかけた」と自分を責めていたようで 退職後も心苦しく思っていたそうです。 その後家庭の事情が落ち着いて、また働きたいとなったときに、思い出したのはこの会社のことで、 職場の人間関係も仕事も好きだったので、また働きたいと思いつつも、迷惑をかけたという思いから、 言い出せずにいた期間が半年ほどあったとのこと。 それを察した友人(社内のスタッフ)が声をかけてくれて、キチンと会社は気にしていないことを 伝えてめでたく再就職となり、今でも活躍してくれているようです。