WELQ問題に想う WELQの件を詳しく語るのは避けますが、ザックリこんな認識を持っています。 WELQ(その他)が他メディア・ブログから意図的に記事を引用・改ざん・悪用 ↓ 目的は記事の量産によるSEO効果とそこからの収益 ↓ 「肩こりは霊のせい・・・らしいですよ」といった記事で火が付き炎上 ↓ 大騒動になり、DeNAは謝罪会見 ↓ サイバーエージェントや果てはリクルートも同様のことをしていたことが露呈 詳細はあちこち載っていますが、私がよく参考にさせていただく永江さんの記事がわかりやすいと思います。 https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=30141 あと、ヨッピーさんの記事もたいへんボリュームのあるもので、手に汗握る感じでおススメです!!応援してます! 炎上中のDeNAにサイバーエージェント、その根底に流れるモラル無きDNAとは で、ここに出てくる有名企業は、割と好意的に私はとらえていたので、ちょっと残念なのですが、今回強く印象に残ったのは、このWELQの責任者とされている村田マリさんという方。この方当然直接の面識はないのですが、実は2年ほど前、この記事を読んでとてもいいこと仰っているな、と感心した記憶があったのです。 その記事がこちら。 iemo創業者 村田マリ 今週、一番ホットな起業家が語る「次に来るメディア」 何ともすごいことを書いているな~と感心していたのを強く覚えています。まあその分今回ショックというかなんというか。文中で『私黒字出すの得意なの』などと仰っていて、今読んでもすごいこと書いているなと思うわけです。 んで、この方が会長さえ出てきている謝罪会見にも出てこないということで非難轟轟なわけですが、ふと思います。 果たしてこの村田マリさんという方は、DeNA社にとって”優秀な社員”だったのかどうか?
間違いなくアウト!ただし、、、
まず今回の事件、詳細や経緯はどうあれアウトだと思います。弁解の余地なし。で、村田さんも意図的に指示をしていたのなら、アウトだし、そうでなかったとしても責任者としてアウト。そして謝罪会見後の対応に関してもあまりよくないと思います。つまり村田さん個人を擁護するつもりは全くありません。 ただ、です。 勢いのある社員というのは、総じて山っ気があって、誤りも犯しがちです。そういう人材を上手くマネジメントして、社会的にも真っ当なやり方で成果につなげている会社も多くあります。また内容は真っ黒のやり方であったとしても、ビジネスマンの技量としては少なくとも凡夫(婦か?)の域を超えていたのだろうと思えませんか。 我々中小企業が採用する場合は、多少人格に不安があっても優秀そうな人間には手を出してしまいそうになる心理もよくわかります。実際、今回の問題が明るみに出る前に引き返してれば、もしかしたら、WELQというサービスは真っ当かつ非常に素晴らしいものになっていた可能性もあるわけです。 けれど、そうはならなかった。今回の余波は大きくDeNA社は社会的な信頼を失うとともに、株価も急下降で業績にまで影響が出る始末です。 こうなってくると、果たして優秀な人材とは果たしてどういう人間なのか?そもそもそんな人間を採用する方法などあるのだろうかと頭を抱えたくなってきます。とりあえず採用して試すなんてことも、中小企業にはそんなことは到底不可能。どうせいっちゅーんでしょう?ベストはないけどベターはある!
結論として私は ベストな回答はないにしても、ベターな考え方はある というスタンスをとります。 具体的には下記のようなこと。- ”優秀な人間”とは、技術・能力 < 会社やビジョンへの共感 と定義
- 優秀な人材を採用する方法 < 優秀な人材が集まる会社づくり を優先
- 合わない人材が居座る組織 < 合わない人材は離れていく組織 を目指す